パソコン周辺機器(マウス・キーボード・モニター)の正しい処分方法

パソコン処分

パソコン周辺機器の処分、なぜ注意が必要?

パソコンの周辺機器──たとえばマウス、キーボード、モニターなどは、毎日の業務やプライベートで当たり前に使う道具です。これらの機器は、パソコン本体のように目立った情報記録機能を持たないため、「壊れたらそのままゴミに出せばいい」と考えられがちです。

しかし、実際には環境保護・リサイクル法・企業の情報管理体制など、さまざまな観点から正しい処分方法が求められています。特に法人利用の場合、処分に関する社内手続きや証明対応が必要になるケースもあり、「なんとなく捨てた」では済まされないこともあるのです。

たとえば、ディスプレイ一体型のモニターにはリサイクル法の適用があり、自治体のゴミとしては出せないこともあります。また、ワイヤレスマウスやキーボードにはリチウム電池が内蔵されているケースがあり、適切な処理を怠ると火災や違法処分のリスクも発生します。

この記事では、法人・個人問わず誰もが直面する「パソコン周辺機器の処分」について、法的ルールや安全性、再利用の可能性までを包括的に解説していきます。単なる不用品ではなく、環境資産や業務資産としての視点を持って、安全かつお得に処分する方法を学んでいきましょう。

マウス・キーボードの正しい処分方法と選択肢

パソコン周辺機器の中でも、マウスやキーボードは使用頻度が高く、消耗も早いため「買い替え」が頻繁に発生するアイテムです。とはいえ、「壊れたから燃えないゴミに出せばいい」と考えていませんか? 実際には、処分方法を誤ると法令違反や環境問題につながるケースもあるため注意が必要です。

マウス・キーボードは何ゴミに分類される?

自治体によっては「小型家電リサイクル法」に基づき、マウスやキーボードを回収ボックスに投入できる対象品目としています。駅や区役所、家電量販店などに設置されている回収ボックスを活用すれば、無料かつ適正に処分することが可能です。

一方で、自治体によっては不燃ごみ扱いになる地域もあるため、お住まいの地域のルールを確認することが前提です。特にワイヤレス機器には内蔵バッテリーがあるため、電池類の取り外しが必要な場合もあります。

リチウム電池内蔵型に注意

最近のマウスやキーボードには、USB充電式や乾電池式のワイヤレスモデルが増えています。これらのうち、内蔵型リチウムイオン電池を搭載しているものは要注意です。不燃ごみや小型家電回収では受け付けず、家電リサイクルルートまたはメーカー対応が必要なケースもあります。

そのまま可燃ごみや金属ごみに出してしまうと、発火・爆発の危険性があるため非常に危険です。取り外しができる場合は、電池のみ分別してリサイクルボックスへ、取り外せない場合は回収業者や販売店に相談しましょう。

処分の選択肢とコツ

  • 1. 家電量販店の回収サービス:一部の量販店では、買い替え時に旧機器の無料回収を実施。ワイヤレス対応モデルも回収可能。
  • 2. 不用品回収業者:複数台ある場合や法人向けの場合は、不用品回収サービスに依頼する方法も。事業系一般廃棄物としての取り扱いになることもあるため、業者選びは重要。
  • 3. フリマアプリでの譲渡:壊れていない場合は、メルカリなどのフリマアプリで販売可能。ジャンク品としても購入ニーズがある。
  • 4. 社内での予備品保管:法人利用で同一機種を多く使用している場合、正常品は予備機として社内保管しておく運用も有効。

マウスやキーボードの処分は「小さな機器」だからといって軽視されがちですが、内蔵バッテリーの取り扱いや処分ルートの選定に細心の注意が必要です。使用年数や機器の状態、内蔵電池の有無を踏まえたうえで、適切な方法を選びましょう。

マウス・キーボードの正しい処分方法と選択肢

パソコン周辺機器の中でも、マウスやキーボードは使用頻度が高く、消耗も早いため「買い替え」が頻繁に発生するアイテムです。とはいえ、「壊れたから燃えないゴミに出せばいい」と考えていませんか? 実際には、処分方法を誤ると法令違反や環境問題につながるケースもあるため注意が必要です。

マウス・キーボードは何ゴミに分類される?

自治体によっては「小型家電リサイクル法」に基づき、マウスやキーボードを回収ボックスに投入できる対象品目としています。駅や区役所、家電量販店などに設置されている回収ボックスを活用すれば、無料かつ適正に処分することが可能です。

一方で、自治体によっては不燃ごみ扱いになる地域もあるため、お住まいの地域のルールを確認することが前提です。特にワイヤレス機器には内蔵バッテリーがあるため、電池類の取り外しが必要な場合もあります。

リチウム電池内蔵型に注意

最近のマウスやキーボードには、USB充電式や乾電池式のワイヤレスモデルが増えています。これらのうち、内蔵型リチウムイオン電池を搭載しているものは要注意です。不燃ごみや小型家電回収では受け付けず、家電リサイクルルートまたはメーカー対応が必要なケースもあります。

そのまま可燃ごみや金属ごみに出してしまうと、発火・爆発の危険性があるため非常に危険です。取り外しができる場合は、電池のみ分別してリサイクルボックスへ、取り外せない場合は回収業者や販売店に相談しましょう。

処分の選択肢とコツ

  • 1. 家電量販店の回収サービス:一部の量販店では、買い替え時に旧機器の無料回収を実施。ワイヤレス対応モデルも回収可能。
  • 2. 不用品回収業者:複数台ある場合や法人向けの場合は、不用品回収サービスに依頼する方法も。事業系一般廃棄物としての取り扱いになることもあるため、業者選びは重要。
  • 3. フリマアプリでの譲渡:壊れていない場合は、メルカリなどのフリマアプリで販売可能。ジャンク品としても購入ニーズがある。
  • 4. 社内での予備品保管:法人利用で同一機種を多く使用している場合、正常品は予備機として社内保管しておく運用も有効。

マウスやキーボードの処分は「小さな機器」だからといって軽視されがちですが、内蔵バッテリーの取り扱いや処分ルートの選定に細心の注意が必要です。使用年数や機器の状態、内蔵電池の有無を踏まえたうえで、適切な方法を選びましょう。

モニター処分のルール|リサイクル法・メーカー対応

パソコン用モニター(ディスプレイ)は、サイズや重量の面でも「小型家電」とは異なる扱いがされることが多く、処分時には特別なルールや法制度の確認が必要です。特に法人で大量に入れ替えを行う際には、リサイクル法の対象となるか、自治体で回収できるか、メーカー対応かなど、判断基準を明確にしておく必要があります。

モニターは「PCリサイクル法」の対象になる?

パソコン本体と同様に、モニター単体も「資源有効利用促進法(通称:PCリサイクル法)」の対象機器です。個人利用の場合、PCリサイクルマークが付いた製品は、製造メーカーが無償回収を行っています。一方で、マークのない古いモデルについては、リサイクル料金(3,000円前後)を支払う必要があるケースがほとんどです。

法人の場合は、原則すべて有償での処分対象とされ、メーカーとの契約によっては一括回収サービスや証明書発行対応を行っている場合もあります。メーカーサイトの「回収・リサイクル」ページを確認し、型番やリサイクル対応可否をチェックしましょう。

液晶モニターとCRTモニターで処分方法が異なる

現在主流の液晶モニターは、リサイクル部材としての再利用価値がある一方、旧型のCRT(ブラウン管)モニターには有害物質(鉛・重金属など)が含まれていることがあり、処分には特別な配慮が必要です。

多くの自治体や回収業者は、CRTモニターを通常の不用品回収では引き受けておらず、産業廃棄物扱いとなることもあるため、必ず対応可否を確認するようにしましょう。

自治体の回収対象になるかを確認

一部の自治体では、家庭用モニターに限り「粗大ごみ」や「小型家電リサイクル対象品目」として処分可能なケースもあります。しかし、多くの地域では「回収対象外」とされており、モニターは自治体で処分できない代表的な電子機器のひとつです。

粗大ごみとして受付している地域でも、サイズ・重量制限、破損の有無、電源コードの取り外しなど条件が定められている場合があるため、事前に自治体の公式サイトやコールセンターで確認することが必要です。

法人向けの処分方法と注意点

法人がモニターをまとめて処分する場合、以下のような手段が一般的です:

  • メーカー回収:PCリサイクル法に基づき、法人向けに一括引取を行うサービスあり。
  • 産業廃棄物処理業者への依頼:CRTモニターを含む場合や、大量処分時に有効。
  • IT資産管理会社やリサイクル専門業者:証明書発行やデータ処理もあわせて対応可能な業者が多い。

また、処分後に提出を求められる可能性のある廃棄証明書・マニフェスト・回収記録は、必ず発行依頼を行い、社内に保管しておくようにしましょう。

モニターはその性質上、リサイクル法や自治体ルールの境界線が多く、判断を誤ると不法投棄や違法処分とみなされる恐れもあります。安心して処分を進めるためにも、「自社保有のモニターがどの処分ルートに該当するか」を整理し、法令と実務の両面で適切な手続きを踏むことが大切です。

法人での処分に求められる管理体制と証明対応

パソコン周辺機器の処分は、個人利用と法人利用で大きく意味が異なります。特に法人では、モニターやキーボードなどの周辺機器であっても、資産管理・情報漏洩対策・監査対応の観点から、明確な処分記録と手続きが求められます。たとえデータが直接保存されない機器でも、「正しい手続きで処分されたこと」を証明できなければ、企業のガバナンスが問われるリスクもあるのです。

周辺機器も固定資産?台帳登録の確認を

一般的に10万円未満の機器(マウス、キーボード、スピーカー等)は消耗品として経理処理されることが多いですが、高機能モニターや業務用キーボード(業務用特殊機器など)は固定資産扱いとなっている場合もあります。処分前には、社内の固定資産台帳を確認し、登録状況や減価償却の進行をチェックしましょう。

稟議と社内フローに沿った手続きが必要

法人の場合、機器の処分は必ず事前に社内稟議や承認プロセスを通すことが基本です。以下のような書類や対応を求められるケースが一般的です:

  • 除却理由の明記(老朽化・破損・買い替え等)
  • 管理番号・使用部署・シリアル番号の記録
  • 除却承認日・責任者の押印

このような記録は、会計監査・情報セキュリティ監査・ISMS/Pマーク審査などで提示を求められる場合があります。単なる回収作業と軽く捉えず、必ず文書に残す習慣をつけておくと良いでしょう。

証明書対応で監査リスクを回避

処分後には、以下のような証明書や記録書類の取得と保管が重要です:

  • 回収証明書(業者名・日付・対象機器明記)
  • 廃棄証明書・マニフェスト(適正処分の記録)
  • リサイクル証明書(再資源化処理報告)

これらは、社内コンプライアンスや取引先との契約(機密保持契約・委託規約等)に関連して、「きちんと処分されていることを第三者が確認できる」状態にするために必要不可欠です。

社内ガイドラインの整備と教育も重要

処分に関するルールが個人や部門によってバラバラだと、誤処分や放置によるトラブルが発生しやすくなります。全社で統一された周辺機器の処分ルール・管理フローを文書化し、定期的に社員向け研修や通達を行うことで、処分業務の質を高めることができます。

周辺機器の処分は、見落とされがちな「資産運用のラストステップ」です。法人としての信頼を守り、無駄なリスクを回避するためにも、適切な管理体制と書面対応の整備を強くおすすめします。

処分か再利用か?判断ポイントと買取活用

周辺機器を「捨てる」前に、もう一度立ち止まって考えるべきことがあります。それが「本当に処分すべきか?」「まだ再利用できるか?」という判断です。マウス・キーボード・モニターなどは、内部にデータを保持しないため、中古市場や社内での再活用が比較的しやすいジャンルです。使える機器を安易に処分することは、資産の損失につながる場合もあります。

再利用の判断基準

以下のようなチェックポイントを基に、処分前に再利用の可能性を検討しましょう。

  • 外観に大きな破損・汚れがない
  • 正常に動作する(接続・表示・入力が問題ない)
  • 最新のOSやインターフェースに対応している(USB-C、HDMIなど)
  • 特定の部署や子会社での利用予定がある

これらを満たす機器は、社内の予備在庫として保管する、教育用途やテレワーク用端末として活用する、あるいはグループ会社や取引先に譲渡するなど、廃棄以外の運用が可能です。

中古買取市場を活用する

最近では、法人向けにも周辺機器の買取を行うリユース業者が増えており、特にゲーミングモニターや高機能ワイヤレスキーボード、トラックボールマウスなどは数千円〜数万円の買取価格がつくこともあります

買取対象になりやすいのは以下のような機器です:

  • iiyamaやEIZOなどのプロ向けモニター
  • ゲーミングキーボード(ロジクール、RAZERなど)
  • ワイヤレスマウス(未開封・箱付き)
  • 比較的発売日が新しいモデル(5年以内)

状態や付属品の有無によって価格が変わるため、箱・ケーブル・説明書が揃っているか確認してから査定に出すのがポイントです。

譲渡や寄付という選択肢も

個人利用や教育機関への寄付・譲渡という形で、周辺機器の再利用を実現するケースもあります。たとえば、地元のNPOやフリースクール、公共施設などで、「まだ使える機器があればぜひほしい」というニーズは根強く存在しています。

この場合も、譲渡記録・受領証・写真記録などを残しておくことで、企業としての透明性やコンプライアンス対応にもなります。

再利用か処分かの判断は、「動くかどうか」だけではなく、組織として資産を有効活用できるかどうかという観点で判断することが重要です。買取や譲渡といった選択肢も含めて検討することで、コスト削減と社会的価値の創出を両立できるはずです。

まとめ|安全・適切・お得に周辺機器を処分するには

パソコン周辺機器の処分は、マウスやキーボードのような小型機器でも、モニターのような大型機器でも、正しい知識と判断が不可欠です。自治体ごとの回収ルールや法律の適用範囲を誤ると、環境リスクやコンプライアンス違反につながる恐れもあります。

特に法人においては、台帳管理・稟議・証明書対応といった業務がセットになるため、「見落とされがちな資産の最後の管理工程」として位置づける意識が重要です。再利用や買取といった手段も視野に入れることで、コスト削減や社会貢献にもつながります。

正しい処分は、廃棄物の削減だけでなく、企業の信頼性や環境対応力を高めるチャンスでもあります。ぜひ本記事を参考に、周辺機器の処分を“適切に、かつお得に”進めていきましょう。

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