法人向けサーバーの処分方法【2026年版】|データ消去・費用・業者選び

最終更新:2026年05月

老朽化したオンプレミスサーバーや使わなくなったラックマウント型サーバー、あなたの会社ではどう処分していますか?

「とりあえず初期化すれば大丈夫」「業者に出せば消してくれるはず」——そんな"なんとなく"の処分方法は、重大な情報漏洩のリスクを招く可能性があります。

実際、企業や自治体では、サーバー内の情報が外部に流出したことによる信用失墜・損害賠償・行政処分といった深刻な問題が年々増加しています。

この記事では、

まで、安全かつ確実にサーバーを処分するための知識を網羅的に解説します。情報管理責任を担う情シス担当者や総務担当者の方は、ぜひご活用ください。


サーバー処分が難しい理由とは?

データの重要度が桁違いに高い

サーバーは単なるデバイスではなく、企業や組織の中枢を支える情報基盤です。その内部には以下のような機密性の高いデータが保存されている可能性があります。

万が一、適切に消去されていないデータが復元された場合、重大なコンプライアンス違反・損害賠償につながる可能性があります。


データ消去だけではなく「証明」が求められる時代

特に法人や自治体では、以下のような監査・審査を受けることが一般的です。

これらの場面では、「サーバーをどう処分したか」だけでなく、

といった第三者に対して"説明可能な証拠"があるかどうかが問われます。


HDDのRAID構成やサーバー筐体の特殊性も影響する

また、サーバーはPCとは違い、以下のようなハードウェア的な複雑さも存在します。

このため、「物理的にどう分解し、どこにどう依頼するか」まで事前に考えておく必要があるのです。

処分前に準備すべきチェックリスト

サーバーを安全・適切に処分するには、いきなり破棄するのではなく、事前にやるべき確認事項を丁寧に整理することが重要です。ここでは、廃棄前に必ず確認しておくべき項目を法人・自治体・個人を問わず共通するチェックリストとしてご紹介します。


保存データの棚卸しを行う

まず最優先で行うべきは、サーバー内にどのようなデータが残っているかの把握です。

チェックポイント

これらのデータは、一部でも復元された場合、深刻な情報漏洩につながる恐れがあります。


内蔵ストレージの構成と取り外し可否を確認する

確認すべきハードウェア情報

これらの構成により、物理破壊すべき部品の特定や業者への依頼方法が大きく変わるため、事前の把握が重要です。


処分対象の資産情報を台帳に記録しておく

法人の場合、情報システムや総務部門では、IT資産管理台帳や廃棄証明記録への記載が必須です。

台帳に記録すべき内容

台帳化することで、社内監査・外部監査時の説明責任を果たせるようになります。


保守契約・リース契約が残っていないか確認する

意外と見落とされがちなのが、メーカーや保守会社との契約状況のチェックです。

契約情報が不明な場合は、調達部門やベンダーに事前確認を行いましょう。


廃棄に関する社内承認ルートを確認しておく

企業・自治体では、サーバー処分時に以下のような稟議や承認が必要なケースが多くあります。

無断で処分を進めると社内手続き違反となり、後で責任を問われる場合もあるため注意が必要です。


処分前の準備チェックリストまとめ

チェック項目 内容
データの棚卸し 保存内容をすべて把握・確認する
ストレージ構成 HDD/SSDの台数、RAIDの有無を確認
台帳管理 シリアル・導入日・担当者記録を残す
契約確認 リース・保守契約の状況を確認
社内承認 稟議・ルール・承認ルートを明確にする

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データ消去の正しい方法

サーバーの処分で最も重要なのが、データを確実に消去することです。初期化や削除だけではデータが残る可能性があり、情報漏洩のリスクを排除するには、論理消去と物理破壊の正しい使い分けが必要です。

サーバーのオンサイト物理破壊・データ消去作業(株式会社HAKU)
現地での物理破壊対応により、輸送リスクを排除したデータ消去が可能です。

論理消去:ソフトウェアでの確実な削除

特徴

主なソフトウェア(例)

ソフト名 特徴 ライセンス
Blancco Drive Eraser 国際認証あり。消去証明書出力対応 有料(法人向け)
DBAN 無料。基本的な上書き消去に対応(HDD向け) 無料
Cbl Data Shredder 複数回上書きやDoD規格に対応 無料
WipeDrive Enterprise DoD対応。法人用リモート消去機能もあり 有料

特に法人用途では、NIST 800-88などの消去基準に準拠しているソフトを使うと監査対応も安心です。また、データ消去ソフトの選び方についてはパソコンデータ消去ソフトおすすめ10選もご参照ください。


論理消去の注意点

よって、HDDは論理消去で対応可、SSDは併せて物理破壊推奨が基本方針になります。


物理破壊:読み取り不可能にする最終手段

特徴

主な物理破壊方法

方法 内容 安全性
穿孔(クラッシャー) 専用機やドリルでHDD/SSDに複数の穴を開ける
粉砕(シュレッダー) 機械で媒体を細かく裁断・破砕
磁気消去(デガウサー) 強磁場でデータを無効化(HDDのみ有効) ○(HDD限定)

証明書が必要な理由と活用方法

証明書(データ消去証明書・物理破壊証明書)は、以下のようなシーンで"処分の正当性"を裏付ける重要書類となります。

証明書に記載すべき内容

データ削除証明書についての詳細はデータ削除証明書とは?企業や自治体で求められる理由と正しい選び方もご参照ください。


結論:安全に処分するなら「論理消去+物理破壊」+「証明書」

処理方法 対象 効果 推奨
論理消去 HDD・SSD 再利用可/復元防止 ◎(再利用前提)
物理破壊 特にSSD 読み出し不可能 ◎(安全重視)
証明書 法人・自治体 処分の証拠 ◎(監査・責任対応)

処分業者の選び方とチェックポイント

サーバー処分を安全に行うには、信頼できる業者の選定が欠かせません。しかし、「無料回収」「データ消去対応」といった言葉だけを鵜呑みにして依頼すると、情報漏洩やトラブルに発展するリスクもあります。

このセクションでは、優良な処分業者を選ぶための判断基準と、避けるべき業者の特徴を解説します。


優良業者を見分けるポイント

1. セキュリティ認証の取得

2. データ消去・破壊の対応方式が明確

3. 証明書の発行形式と信頼性

4. 引取・回収対応の柔軟性

5. 情報管理ポリシーの公開


避けるべき業者の特徴(要注意)

見積もり時に聞くべき質問まとめ

質問内容 理由
データ消去はどの方式ですか? ソフト/物理破壊どちらか確認
証明書は発行されますか? 監査・社内報告に必須
機器台数が多い場合の対応は? 回収・搬出体制の有無を確認
シリアル管理はできますか? 万が一のトラブル追跡のため

実際のサーバー処分事例(法人・自治体など)

実際にサーバーを処分した現場では、手順や意識の違いによって、成功例と失敗例が大きく分かれています。ここでは、企業・自治体・教育機関などのリアルな処分事例を通して、現場で何が起きたのか、どんな対策が有効だったのかを紹介します。


事例①|某自治体:ログ管理と証明書で万全のセキュリティ対策(成功例)

背景

ある地方自治体では、住民票や納税関連のシステムに使われていたオンプレミスサーバーの更新に伴い、旧サーバーを廃棄する必要があった。

対応内容

成果


事例②|中堅製造業:初期化だけで返却しトラブル発生(失敗例)

背景

社員PCと併せてリース契約していたサーバーを契約満了で返却。担当者は「初期化しておけば問題ない」と判断し、特別な消去処理をせずに返却

問題発生

教訓


事例③|私立大学:学生データ保護のため安全処分(成功例)

背景

毎年数百台の学内用PCおよびラックマウント型サーバーを更新している某私立大学。サーバーには学生のレポート・出席管理データ・学内申請ログなどが格納されていた。

対応内容

成果


処分事例から学ぶポイント

教訓 意味すること
証明書があると安心 説明責任やトラブル防止に有効
初期化だけでは危険 特に法人ではデータ復元リスク大
組織的にフロー化すべき 個人判断ではなく社内ルールが必要

サーバー処分の選択肢(リサイクル・売却・無料回収)

サーバーの処分にはさまざまな手段があり、処分対象の状態・使用年数・設置場所・セキュリティ要件などによって適した方法が異なります。このセクションでは、代表的な3つの処分方法について、特徴・メリット・デメリットを比較してご紹介します。


① リサイクル(PCリサイクル法対応 or 自治体連携)

特徴

メリット

デメリット


② 売却(リユース・中古業者への買取)

特徴

メリット

デメリット


③ 無料回収サービスを利用する

特徴

法人向けの無料回収業者については東京都でパソコンを無料回収してくれるおすすめ業者もご参照ください。

メリット

デメリット


処分方法別の比較表

方法 安全性 コスト 証明書発行 向いている人
リサイクル △(消去自己責任) 家庭用・簡易機器
売却 ○(業者次第) ◎(収益化可) ○(要確認) 稼働年数が短い法人
無料回収 ◎(証明可) ◎〜○ ◎(対応業者) 法人・自治体

処分方法を選ぶ際のポイント

まとめ・安全な処分のための行動チェック

サーバーの処分は、単なる廃棄作業ではなく、企業や組織の信頼と情報セキュリティを守るための"重要なプロセス"です。不適切な処分は、情報漏洩・損害賠償・監査不備といった深刻なリスクを招きかねません。

この記事を通じて、安全で確実なサーバー処分には「事前準備・データ消去・業者選定・証明書の取得」が不可欠であることをご理解いただけたと思います。


処分時に守るべき重要ポイント

項目 チェック内容
データ棚卸し 機密情報や顧客情報が残っていないか確認
ストレージの特性把握 RAID構成やSSDが含まれているか
台帳・契約の整理 保守契約・リース・社内稟議の確認
消去手段の選定 論理消去 or 物理破壊+証明書発行
信頼できる業者選び 認証・対応実績・証明内容を確認

今すぐできる"安全なサーバー処分"の3ステップ

  1. 社内の不要サーバーの棚卸しを行う
    保存データ・使用状況・契約情報を確認
  2. 処分方針を明確にし、信頼できる業者を選定
    証明書の有無・処理方式を比較して判断
  3. 処分結果を文書化・社内台帳に記録
    後の監査やトラブルに備えて、証明書や写真を保管

サーバー処分は株式会社HAKUにご相談ください

「どの方法が自社に合っているかわからない」「安全とコストを両立させたい」そんな方には、サーバー廃棄や情報機器処分に対応した専門業者へ相談するのが一番確実です。

多くの企業・自治体で導入されている「物理破壊+証明書発行」サービスであれば、安心して任せることができます。お問い合わせは株式会社HAKUのパソコン無料回収サービス(東京23区・法人向け出張回収)まで。

HAKUの場合

サーバー単体でも無料回収対応。UPS等の付帯機器もまとめて引き取り

HAKUではサーバー単体での無料回収に対応しています。UPSなどの付帯機器もあわせて引き取れるため、サーバー室の一括整理にも対応可能です。

データ消去は機器の規模に応じて方式を選択しています。小規模なサーバーはBlancco Drive Eraserによる論理消去、規模の大きいサーバーや確実な消去が必要な機器は物理破壊での対応が中心です。いずれも証明書を発行します。

対応エリアは都内全域+近隣3県です。大型サーバーや重量機器の搬出も相談可能です。

各区の出張費条件:千代田区中央区港区文京区台東区は1台から出張費無料、新宿区渋谷区豊島区江東区は5台以上で無料。東京23区 対応エリア詳細 →

サーバーのHDD・SSDを確実に抹消したい場合はHAKUのHDD物理破壊サービスをご利用ください。大型サーバー搭載HDDにも対応しています。

よくある質問(FAQ)

法人のサーバーを処分する際、守るべき法律はありますか?
廃棄物処理法・個人情報保護法・マイナンバー法などが関係します。許可を持つ専門業者に委託し、データ消去証明書を取得することが重要です。
サーバーのデータ消去はどの方法が最も確実ですか?
物理破壊(破砕・穴あけ)が最も確実です。データ消去ソフトによる論理消去も有効ですが、NIST SP 800-88などの基準に準拠した方法を選びましょう。
ラックマウント型の大型サーバーでも出張回収してもらえますか?
はい、多くの専門業者が大型サーバーの出張回収に対応しています。事前に機器の型番・サイズ・重量・設置場所を伝えると見積もりがスムーズです。
処分費用の相場はいくらですか?
サーバー1台あたり5,000円〜30,000円程度が目安です。ただし台数・種類・現地状況により異なります。無料回収に対応している業者もあるため、複数社に見積もりを取ることをお勧めします。
サーバーの廃棄証明書・データ消去証明書は必要ですか?
法人では強く推奨されます。個人情報保護法や内部監査対応のため、廃棄の証跡を保管することは企業のリスク管理上不可欠です。
手塚久雄

手塚久雄

株式会社HAKU 代表取締役

パソコン処分・データ消去専門業者「株式会社HAKU」代表。累計10,000社超の法人PC処分・データ消去を手がけ、Pマーク・ADEC認証取得のもと安全な処分を提供しています。

▶ 監修者プロフィール

パソコン処分・データ消去のご相談はHAKUへ

無料回収(東京23区)/ HDD物理破壊 / PC送壊ゼロ(全国郵送)
Pマーク・ADEC認証取得 / 累計10,000社超の実績 / 最短当日受付

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