パソコンのデータ消去方法を解説する図

最終更新:2026年05月

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このページではパソコンのデータ消去を自分で行う具体的な手順を解説します。「どの消去方法を選べばよいか」を知りたい方はデータ消去方法の選び方【論理消去・物理破壊・磁気消去の比較】をご覧ください。

「パソコンを処分したいけど、データが心配」「初期化するだけで大丈夫?」「自分でデータを消す手順は?」——そんな疑問を持つ方に向けて、本記事ではパソコンのデータ消去をWindows初期化・専用ソフト・物理破壊の3パターンに分けて、それぞれの具体的な操作手順を中心に解説します。

どの方法を選ぶか比較・検討したい場合はデータ消去方法の選び方をご覧ください。

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データ消去しないとどうなる?知っておくべきリスク

パソコンを処分する前にデータ消去をしなかった場合、深刻な情報漏洩につながる可能性があります。

初期化だけではデータは消えない

Windowsの「設定からのリセット(工場出荷時リセット)」や「ハードディスクのフォーマット」だけでは、データは完全には消えません。これらの操作はファイルの「管理情報(インデックス)」を削除するだけで、実際のデータはストレージに残り続けます。

無料のデータ復元ソフト(例:Recuva、PhotoRec)を使えば、初期化後のパソコンから数分以内に元のデータを取り出せるケースが非常に多いです。「削除済み」「フォーマット済み」でも、上書きされるまでデータは記録媒体上に存在しています。

流出した場合の具体的なリスク

特に法人の場合、廃棄後の情報漏洩が発覚すると企業イメージへの打撃は甚大です。詳しくは「パソコン廃棄が原因の情報漏洩リスクと対策」も参照してください。


3つの消去手順を選ぶ前に:方法の概要と向き不向き

パソコンのデータ消去手順は大きく3種類あります。次のセクション以降で各手順を詳しく解説しますが、まずどの方法を選ぶかの目安を確認してください。詳しい比較・選び方の基準はデータ消去方法の選び方【論理消去・物理破壊・磁気消去の比較】をご覧ください。

方法 安全性 費用 手間 証明書
①初期化(Windows標準) 無料 少ない
②データ消去ソフト 無料〜有料 中程度
③物理破壊(業者依頼) 無料〜有料 少ない

安全性が最も高いのは物理破壊(業者依頼)です。ただし、個人がコストを抑えて処分する場合は②のソフトウェア消去でも十分なケースがほとんどです。方法選びの詳細な基準は「データ消去方法の選び方【論理消去・物理破壊・磁気消去の比較】」もご覧ください。


【手順①】Windowsの初期化でデータを消去する操作手順【画面設定を解説】

Windows 10・11では標準機能でパソコンをリセットし、ドライブ上のデータを削除することができます。ただし安全性は限定的で、個人の趣味用PCを処分する程度の用途に向いています。

Windows 10/11の初期化手順(「ドライブを完全にクリーンアップする」の設定方法)

  1. 「スタート」→「設定」→「システム」→「回復」を開く
  2. 「このPCをリセット」をクリック
  3. 「すべて削除する」を選択
  4. 「ドライブのクリーニングも実行する」を必ずONにする(この設定が重要)
  5. 「リセット」をクリックして待つ(数時間かかる場合あり)

「ドライブのクリーニングも実行する」を有効にすると、ファイルの削除だけでなくランダムデータでの上書きが行われるため、単純なリセットよりも安全性が高まります。ただし複数回上書きには対応していないため、機密情報を扱っていた法人PCには不十分です。

初期化前に確認すること


【手順②】データ消去ソフト(DBAN・Eraser)の使い方と操作手順

専用のデータ消去ソフトを使えば、HDD上のデータを米国防総省準拠(DoD 5220.22-M)や米国家安全保障局(NSA)準拠の方式で複数回上書きし、復元をほぼ不可能にできます。どのソフトを選ぶべきかの比較はデータ消去方法の選び方を参照してください。

代表的な無料データ消去ソフト

ソフト名 対応OS 消去方式 SSD対応
DBAN(Darik's Boot and Nuke) Windows/Mac(起動USB) DoD 5220.22-M 他 △(非推奨)
Eraser Windows Gutmann 他
Disk Wipe Windows DoD 他

これらのソフトの詳しい使い方・比較は「データ消去ソフトおすすめ比較【無料・有料】」をご覧ください。また「HDDデータ消去の方法まとめ」では手順をさらに詳しく解説しています。

データ消去ソフト使用時の注意点


【手順③】物理破壊でデータを完全消去する手順と注意点

HDD・SSDを物理的に破壊することで、データの復元を原理的に不可能にできます。安全性が最も高く、法人での採用率が高い方法です。

自分でHDDを物理破壊する方法

個人が自分でHDDを破壊する場合、以下の方法があります。

ただし自己破壊は破片が飛散して危険なこと、破壊が不完全だと復元できる場合があること、証明書が発行されないことがデメリットです。パソコンからHDDを取り出す手順は「パソコンからHDDを取り外す方法」を参考にしてください。

業者による物理破壊とは

専門業者は専用の穿孔機や圧壊機を使って確実に破壊し、写真付きの証明書を発行します。HAKUのHDD・SSD物理破壊サービスでは、出張対応(東京都内)または持ち込みで1台から対応可能です。法人向けには一覧証明書(2,200円/枚・最大20台)も選択できます。

物理破壊サービスの詳細は「HDD・SSD物理破壊とは?証明書付きで安全廃棄」をご覧ください。


SSDのデータ消去手順【HDDと異なる点・注意事項】

近年のパソコンに多く採用されているSSD(Solid State Drive)は、HDD(ハードディスクドライブ)とはデータの記録方式が根本的に異なります。このためHDD向けの消去ソフトがSSDに対応していない場合があり、誤った方法を使うとSSDを損傷させる恐れがあります。

SSDの安全な消去方法

  1. Windows標準の初期化「ドライブを完全にクリーンアップ」:Windows 10/11では、内部的にATA Secure Eraseを利用するため、SSSでも一定の安全性がある
  2. メーカー提供のSecure Eraseツール:Samsung Magician、Crucial Storage Executive など。メーカーが対応ツールを無料提供している場合が多い
  3. 暗号化して初期化(BitLocker):事前にBitLockerで暗号化した上でリセットすれば、暗号化キーが削除されてデータの復元が困難になる
  4. 物理破壊:最も確実。SSDは内部に複数のチップがあるため、ドリルで複数箇所に穴を開けるか、専用の圧壊機で処理する

SSDの処分に関する詳細は別記事「SSDの処分方法・データ消去・物理破壊」で近日公開予定です。

HAKUの現場から

SSDが含まれるPCはほぼ100%物理破壊で対応

株式会社HAKUでは、SSDが搭載されているパソコンを回収した場合、ほぼ100%物理破壊で処理しています。磁気消去はSSDに効果がなく、ソフトウェア消去も不確実なため、確実性・証明のしやすさから物理破壊を標準対応としています。写真付きのデータ消去作業終了証明書も発行できます。


Macのデータ消去手順【消去アシスタント・Intel Mac別の操作方法】

MacBook・Mac miniなどのApple製品には専用のデータ消去手順があります。

Apple Siliconチップ搭載Mac(M1/M2/M3/M4)の手順

  1. Apple IDをサインアウトし、「探す」の「このMacを削除」を実行
  2. Macをシャットダウン
  3. 電源ボタンを長押ししてリカバリーモードに入る
  4. 「消去アシスタント」を起動してすべてのデータを消去

Intel Macの手順

  1. Apple IDをサインアウト
  2. 起動時に「Command + R」でmacOSリカバリを起動
  3. 「ディスクユーティリティ」でストレージを消去(セキュリティオプション:3回上書き以上推奨)
  4. macOSを再インストール

Activation Lockの解除を忘れると、次の使用者がMacを起動できなくなります。 自分のApple IDでサインアウトされているか必ず確認してください。


法人はデータ消去証明書が必要な理由

個人用途では証明書は必須ではありませんが、法人(企業・病院・官公庁など)がパソコンを廃棄する場合、データ消去証明書の取得が強く推奨されます。

理由は3つです:

  1. 内部統制・コンプライアンス対応:廃棄記録として証明書を保管することで、監査やISMS審査に対応できる
  2. 情報漏洩時の免責:適切な消去処理を行った証拠として機能する
  3. 取引先・顧客への説明責任:顧客データを管理していた企業として、適切な廃棄を証明する必要がある

HAKUでは無料回収サービス利用時に製品受領書兼データ削除証明書を無料発行しています。HDD物理破壊サービスでは写真付き証明書(550円/台)または一覧証明書(2,200円/枚・最大20台)が取得できます。証明書の種類と内容については「データ削除証明書とは?発行の流れと記載内容」をご覧ください。

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よくある質問(FAQ)

パソコンを初期化するだけでデータ消去できますか?
初期化(工場出荷時リセット)だけでは不十分なケースがあります。特にHDDの場合、初期化後でも専用の復元ソフトを使えばデータを取り出せることが多いです。確実なデータ消去には「ドライブを完全にクリーンアップ」オプションを有効にした初期化か、専用の消去ソフト、または物理破壊が必要です。
SSDのデータ消去はHDDと同じ方法でできますか?
SSDはHDDと構造が異なるため、DBANなどのHDD向けソフトウェアは正常に動作しない場合があります。SSDには「Windows標準の暗号化+初期化」「メーカー提供のSecure Eraseツール」または「物理破壊」が推奨されます。
データ消去の証明書はもらえますか?
ご自身でデータ消去を行った場合、証明書の発行はありません。法人でデータ消去証明書が必要な場合は、HAKUなどの専門業者に依頼することで取得できます。HAKUの無料回収サービスでは「製品受領書兼データ削除証明書」を無料で発行しています。
無料でデータ消去と処分を依頼できますか?
はい。HAKUでは東京23区の法人向けに無料出張回収サービスを提供しています。データ消去証明書も無料発行です。個人の方や地方在住の方は郵送回収(PC送壊ゼロ)もご利用いただけます。
壊れて起動しないパソコンのデータ消去はどうすればいいですか?
パソコンが起動しない場合、ソフトウェアによるデータ消去はできません。HDDやSSDを取り出して物理破壊するか、専門業者に持ち込んで破壊・消去を依頼する方法が確実です。HAKUでは千代田区の事務所への持ち込みでも対応可能です。
Macのデータ消去はWindowsと違いますか?
はい、手順が異なります。Apple SiliconのMacでは「消去アシスタント」、Intel Macでは「macOSリカバリのディスクユーティリティ」を使います。またApple IDのサインアウトとActivation Lockの解除も必ず行ってください。

パソコンのデータ消去方法は、個人か法人かHDDかSSDか証明書が必要かどうかによって最適な選択肢が変わります。処分と合わせてまとめて解決したい方は「パソコン処分の完全ガイド」もご覧ください。

手塚久雄

手塚久雄

株式会社HAKU 代表取締役

パソコン処分・データ消去専門業者「株式会社HAKU」代表。累計10,000社超の法人PC処分・データ消去を手がけ、Pマーク・ADEC認証取得のもと安全な処分を提供しています。

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