最終更新:2026年05月
このガイドは個人でパソコンを処分したい方向けに作成しています。法人・企業の担当者の方は法人向けパソコン処分ガイドまたはパソコン処分の完全ガイドをご覧ください。
「パソコンを捨てたいけど、どこに持っていけばいい?」「普通のゴミに出してはいけないの?」「お金をかけずに処分できる?」——そんな疑問をお持ちの方のために、本記事では個人の方向けにパソコンの捨て方5つを、費用・手間・データ安全性の観点から徹底解説します。
自宅のパソコンを1台処分したい方に向けて、メーカー回収から無料回収業者・家電量販店まで、自分に合った方法を選べるよう構成しました。
捨てる前に必ず確認!パソコンはゴミに出せない
まず大前提として、パソコンは一般ゴミ(燃えないゴミ・粗大ゴミ)に出すことが原則禁止されています。
資源有効利用促進法による回収義務
2003年に施行された「資源有効利用促進法(PC3R法)」により、デスクトップPC本体・ノートPC・CRTモニター・液晶モニターはメーカーまたは認定業者によるリサイクルが義務付けられています。パソコンには鉛・水銀・六価クロムなどの有害物質が含まれており、一般ゴミとして廃棄すると土壌汚染などの環境問題を引き起こす可能性があります。
「普通のゴミに出したい」という気持ちはわかりますが、自治体の燃えないゴミ・粗大ゴミには出せません。以下で紹介する5つの方法のいずれかを選んでください。
捨てる前にデータ消去を忘れずに
パソコンを処分する前に必ずデータ消去を行ってください。パソコンを初期化(工場出荷時リセット)しただけでは、無料の復元ソフトを使えばデータが取り出せる状態のまま残ることがほとんどです。
住所・氏名・メールアドレスはもちろん、ネットバンキングのパスワードや会社の機密情報が漏洩するリスクがあります。詳しいデータ消去の手順はパソコンのデータ消去方法【2026年版】をご参照ください。また、廃棄後に起きる情報漏洩リスクについてもあわせて確認しておくことをおすすめします。
パソコンの捨て方5つを比較
主な方法を費用・手間・データ安全性・おすすめ対象で一覧にしました。
| 方法 | 費用 | 手間 | データ安全性 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|
| ①メーカー回収 | 無料〜3,000円 | やや手間 | 自己対応 | 確実に正規ルートで処理したい人 |
| ②無料回収業者 | 無料 | 簡単 | 業者対応 | 手軽に処分したい個人の方 |
| ③家電量販店 | 無料〜1,000円 | 持込が必要 | 自己対応 | 近くに量販店がある人 |
| ④自治体ゴミ | 自治体による | 自治体次第 | 自己対応 | 対応自治体に住んでいる人 |
| ⑤フリマ・買取 | 売却益あり | 手間がかかる | 要注意 | まだ動くPCをお得に手放したい人 |
以下で各方法の手順・注意点を詳しく解説します。
方法①:メーカー回収(PCリサイクルマーク)
パソコン本体にPCリサイクルマーク(緑色のリサイクルマーク)が貼付されていれば、メーカーへの回収依頼が無料です。
PCリサイクルマークとは
2003年以降に販売された家庭向けパソコンには、メーカーがリサイクル費用を製品価格に含めた「PCリサイクルマーク」が貼付されています。このマークがあれば、使用済みになったとき無料でメーカーに回収してもらえます。
手順
- PCリサイクルマークの確認:パソコン本体の底面や背面を確認
- メーカーのWebサイトから回収申込み:各メーカーのリサイクルページへアクセス(NEC・富士通・東芝・Panasonic等)
- エコゆうパック伝票が届く:申込後、伝票が郵送されてくる
- 梱包してポストまたは郵便局へ:指定のボックスや自前の箱で梱包して出す
マークがない場合は有料
PCリサイクルマークがない古いパソコンや中古購入品、企業向けモデルは有料(一般的に3,000〜5,000円程度)になります。法人所有のPCについては、無料回収業者を利用するほうがコストを抑えられます。
方法②:無料回収業者を利用する
メーカー回収の申込みが面倒、まとめて何台も処分したい、マークなしのPCも無料で処分したい——そんな方には専門の無料回収業者が最も手軽です。
HAKUの無料回収サービス
株式会社HAKUでは、東京23区を中心にパソコンの無料回収を行っています。デスクトップ・ノート・Mac・タブレット、壊れたPCも対象です。
HAKUの無料回収サービス 特徴
- 東京23区:無料出張回収(個人・法人どちらも対応)
- 全国:郵送回収(PC送壊ゼロ)で対応
- 持込も受付:東京都板橋区の自社倉庫へ
- プライバシーマーク取得・累計10,000社以上の実績
利用の流れ(出張回収の場合)
- Webフォームまたは電話でお問い合わせ・日程調整
- スタッフが指定日時に訪問・PCを回収
- 専門施設でデータ消去・リサイクル処理
なお、法人・企業でまとめてPC処分をご検討の方は法人向けパソコン処分ガイドをご覧ください。個人・法人いずれの対応方法もまとめたパソコン処分の完全ガイドもあわせて参考にしてください。
方法③:家電量販店の回収ボックスを利用する
ヤマダ電機・ビックカメラ・エディオン・ケーズデンキなど主要な家電量販店では、使用済みパソコンの回収ボックスを設置しています。
主要量販店の対応状況
| 店舗 | 対応 | 備考 |
|---|---|---|
| ヤマダ電機 | ◯ | 家電購入時に旧品回収、一部店舗で無料ボックスあり |
| ビックカメラ | ◯ | 小型PC・ノートPCは回収ボックスへ投入可能(無料) |
| エディオン | ◯ | 各店舗に回収ボックス設置(サイズ制限あり) |
| ケーズデンキ | ◯ | 小型家電回収ボックスにノートPC等投入可 |
注意点
- 店舗ごとに対応サイズ・対象機器が異なるため、事前に電話確認が確実
- デスクトップPC本体・大型液晶モニターはボックス投入不可のことが多い
- データ消去は自己責任で事前に行う必要がある
- 家電購入時の「同数同種回収」に限定されているケースもある
液晶モニターをあわせて処分したい場合は液晶モニター(ディスプレイ)の処分方法もご覧ください。
方法④:自治体のゴミ・回収ボックスに出す
一般的に、パソコンは自治体の燃えないゴミ・粗大ゴミには出せませんが、小型家電リサイクル法の対象品として回収ボックスを設置している自治体もあります。
小型家電リサイクル法による回収
2013年に施行された「小型家電リサイクル法」に基づき、多くの自治体が公共施設・市役所・スーパーなどに小型家電の回収ボックスを設置しています。ノートPCや小型デスクトップはこの回収ボックスに投入できる場合があります。
確認方法
- お住まいの自治体(市区町村)のWebサイトで「小型家電 回収」「パソコン 処分」と検索
- 回収ボックスの設置場所・対応サイズ・対象品目を確認
- サイズが合わない場合は、別の方法(メーカー回収・無料業者)を選択
⚠️ 注意:デスクトップPC本体・液晶モニターは投入できないボックスがほとんどです。自治体ごとにルールが異なるため、必ず事前に自治体の案内ページを確認してください。
方法⑤:フリマアプリ・買取店で売る
まだ動くパソコンであれば、フリマアプリ(メルカリ・ヤフオク)や中古買取店に売ることで、処分費用がゼロになるどころか売却益を得られる場合があります。
フリマアプリを使う場合の注意点
- 必ずデータ消去を完全に行ってから出品する(最重要)
- Windows・Macのライセンス認証解除(Microsoftアカウントのデバイス削除、Apple IDのサインアウト)を事前に行う
- バッテリーの劣化状態・動作確認状況を正確に記載する
- 梱包・発送の手間がかかる
買取店を使う場合
PCスペックや状態次第では買取価格がつかないことも多いです(特に5年以上前の機種)。査定に持ち込む前に必ずデータ消去を完了させてください。データが残ったまま売却すると、個人情報漏洩の被害に遭う可能性があります。
データ消去の具体的な手順はパソコンのデータ消去方法【2026年版】を、データが消去できているかどうかの確認方法はデータ消去方法の選び方をご参照ください。
やってはいけないパソコンの捨て方
最後に、絶対にやってはいけない処分方法をまとめます。
①燃えないゴミ・粗大ゴミに出す
前述のとおり、資源有効利用促進法により禁止されています。自治体の収集車に乗せることはできません。万が一、誤って出してしまった場合も回収されないケースがほとんどです。
②不法投棄する
山林・河川・空き地などへの不法投棄は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反です。5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(法人は3億円以下)が科せられます。絶対にやめてください。
③データを消去せずに処分する
パソコンにデータが残ったまま処分することは、情報漏洩リスクに直結します。フリマ出品・無料回収いずれの場合も、先にデータ消去を行うことが大原則です。過去には初期化しただけのパソコンからデータが復元され、プライバシー被害が生じた事例が多数報告されています。詳しくは廃棄後に起きる情報漏洩リスクと対策をご覧ください。
④信頼できない無料回収業者に依頼する
「無料でパソコン回収」と謳って、実際にはデータを転売・悪用したり、不法投棄したりする悪質業者が存在します。回収業者を選ぶ際は、プライバシーマークや産業廃棄物収集運搬許可証の有無を必ず確認してください。
捨てる前のデータ消去:3ステップまとめ
処分前のデータ消去は必須です。方法を選ぶ際はHDD・SSDの種類と、消去の確実性を考慮してください。
| 消去方法 | HDD | SSD | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Windows初期化+暗号化 | △ | ◯ | SSDには有効。HDDのみは不十分なことも |
| 専用消去ソフト(DBAN等) | ◎ | △ | HDDに最も効果的。SSDは非推奨 |
| 物理破壊 | ◎ | ◎ | HDD・SSD問わず確実。専門業者推奨 |
HDD・SSDの物理破壊はHDD物理破壊の方法と注意点を参照ください。法人でデータ消去証明書が必要な場合はデータ削除証明書とは何かもあわせてご確認ください。
HAKUの現場から
「フォーマット済みなので大丈夫」でも、HAKUでは必ず再消去を実施
HAKUには「一度フォーマットしたので安心です」とお持ち込みになる方が少なくありません。しかし、フォーマットだけではデータが残ったままのことが多く、専用ツールで復元できてしまいます。そのためHAKUでは、フォーマット済みのHDD・SSDであっても必ず物理破壊またはソフトウェア消去による再処理を実施しています。安全に処分できた状態になって初めて、証明書を発行しています。
よくある質問
パソコンを普通のゴミとして捨てても大丈夫ですか?
原則として、パソコンを一般ゴミ(燃えないゴミ・粗大ゴミ)に出すことはできません。資源有効利用促進法により、デスクトップPC・ノートPC・液晶モニターはメーカー回収・リサイクルが義務付けられています。自治体の燃えないゴミには出せないため、メーカー回収・無料回収業者・家電量販店のいずれかを利用してください。
無料でパソコンを捨てる方法はありますか?
はい、複数の無料方法があります。①PCリサイクルマーク付きのパソコンはメーカーへ無料回収依頼ができます。②HAKUなどの無料回収業者に依頼する方法(東京23区 個人・法人対応)。③家電量販店の無料リサイクルボックスへの投入(対象機器・店舗限定)。いずれも事前にデータ消去を行ってから利用してください。
データを消去せずにパソコンを捨てると危険ですか?
大変危険です。初期化しただけでは、専用の復元ソフトでデータを取り出せる状態のまま残ります。処分前には必ず「Windowsの初期化+暗号化」または専用のデータ消去ソフト(DBAN・Eraser等)でデータを上書き消去するか、HDD・SSDを物理破壊することを強く推奨します。
壊れたパソコンはどうやって捨てればいいですか?
壊れたパソコン(起動しないPC含む)でもメーカー回収・無料回収業者・家電量販店のいずれでも処分可能です。起動できない場合はソフトウェアによるデータ消去ができないため、HDDやSSDを取り出して物理破壊するか、専門業者にそのまま依頼する方が安全です。詳しくは壊れたパソコン処分ガイドをご参照ください。
Macのパソコンを捨てるにはどうすれば?
Macも基本的な捨て方はWindowsと同じです。①Apple IDのサインアウト・Activation Lockの解除 ②消去アシスタントまたはmacOS再インストール(全データ消去)でデータを消す ③メーカー(Apple)回収・無料回収業者・家電量販店のいずれかで処分 の順で対応してください。
処分費用はかかりますか?
PCリサイクルマークが貼付されているパソコンはメーカー回収が無料です。マークがない場合はメーカーに有料の回収費用(3,000〜5,000円程度)がかかります。HAKUなどの無料回収業者を利用するか、家電量販店の無料回収ボックス(対象機器の場合)を利用すれば費用を抑えられます。
