最終更新:2026年5月
「パソコンが壊れて起動しない。でも中のデータが心配で捨てられない」——そんな状況で困っている方は少なくありません。電源が入らない、液晶が割れた、マザーボードが故障したなど、壊れ方はさまざまでも、データ消去の問題は共通しています。
本記事では、壊れたパソコン・起動しないPCの処分方法を、データ消去の観点を中心に整理します。個人の方から法人のIT担当者まで、状況に合った対応方法がわかるよう構成しています。
この記事でわかること
- 壊れたPC・起動しないPCのデータ消去方法
- 処分方法5選と費用・安全性の比較
- 起動しない場合のケース別対応ガイド
- 法人がとくに注意すべきポイント
- 信頼できる業者の選び方チェックリスト
壊れたパソコン・起動しないPCは処分できる?まず知るべき基本
結論からいうと、壊れたパソコンは処分できます。故障の程度や症状を問わず、電源が入らない・画面が映らない・水没したPCでも、正規のルートで廃棄することが可能です。
ただし、処分前に理解しておくべき重要なポイントが2つあります。
ポイント①:パソコンはゴミに出せない
パソコンは資源有効利用促進法の対象機器です。東京をはじめ多くの自治体では、パソコンを燃えないごみ・粗大ごみとして処分することはできません。処分するには以下のいずれかのルートを利用する必要があります。
- メーカーによるPC回収(PCリサイクルマーク対応機器)
- 小型家電リサイクル法に基づく自治体回収(対応する場合)
- 認定を受けたPC処分・リサイクル業者への依頼
ポイント②:壊れていてもデータは残っている
電源が入らないPCであっても、内部のHDDやSSDにデータが残っているケースがほとんどです。故障しているのはマザーボードや電源ユニットなどの部品であり、記憶媒体そのものは無事であることが多いのです。
壊れたPCをそのまま処分した場合、第三者が記憶媒体を取り出し、専用ツールでデータを読み取れる状態になります。個人情報・機密情報の漏洩につながるリスクがあるため、必ずデータ消去・または記憶媒体の物理破壊を行ってから処分してください。
注意:「壊れているからデータは読めない」は誤り
パソコンが起動しなくても、HDDやSSDが物理的に損傷していない限り、専用の読み取り装置でデータを取り出すことは技術的に可能です。処分前のデータ対策は必須です。
パソコン処分の全般的な方法については パソコン処分の完全ガイド【2026年最新版】 もあわせてご覧ください。
壊れたPCのデータ消去はどうする?【これが最大の悩み】
壊れたパソコンの処分で最も困るのが、「起動できないからデータが消せない」という問題です。通常のデータ消去ソフトはOSが起動している状態でなければ使用できません。
方法①:ソフトウェアによるデータ消去(起動できる場合のみ)
パソコンがなんとか起動できる場合は、専用のデータ消去ソフトを使う方法があります。ソフトウェアによる上書き消去は、論理的にデータを読み取り不能にする方法で、HDDの場合は一定の効果があります。
ただし以下の点に注意が必要です:
- 起動できない・操作できない状態では使用不可
- SSDの場合は上書き消去の効果が限定的なケースがある
- 消去証明書が発行されない(自己消去のため)
データ消去方法の詳しい比較は データ消去方法の選び方【2026年版】 をご覧ください。
方法②:HDD・SSDの物理破壊(起動できなくても対応可)
壊れたPC・起動しないPCの最も確実なデータ消去方法は物理破壊です。パソコン本体が故障していても、内部からHDDやSSDを取り出し、専用機器で物理的に破壊することでデータを読み取り不能にできます。
物理破壊のメリットは以下のとおりです:
- パソコンの動作状態に関係なく実施できる
- HDD・SSDどちらにも対応
- 写真付きの証明書が取得できる(業者依頼の場合)
- 復元が事実上不可能
詳しくは HDD物理破壊の方法と業者依頼の流れ をご覧ください。
方法③:磁気消去(デガウジング)
強力な磁気を当てることでHDD内のデータを消去する方法です。設備投資が高く、主に大企業・官公庁で採用されています。SSDには効果がありません。
壊れたPCのデータ消去方法 比較表
| 消去方法 | 起動不要 | HDD対応 | SSD対応 | 証明書 | 費用感 |
|---|---|---|---|---|---|
| 物理破壊(専門業者) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ あり | 中(1,540円/台〜) |
| ソフトウェア消去 | ✕ 起動必須 | ◎ | △ | △ | 安〜無料 |
| 磁気消去(デガウス) | ◎ | ◎ | ✕ 非対応 | ◎ あり | 高 |
| 自己破壊(ハンマー等) | ◎ | △ 不完全リスク | △ 不完全リスク | ✕ なし | 安(自己負担) |
| 業者回収(無料) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ あり | 無料(条件あり) |
壊れたPCのデータ消去で証明書まで必要な法人の場合は、専門業者による物理破壊サービスが最も確実です。
廃棄後のリスクについては パソコン廃棄後の情報漏洩リスクと対策 もご参照ください。
壊れたPC・起動しないPCの処分はHAKUへ
HDD物理破壊(写真付き証明書発行)/ 無料出張回収(東京23区)/ 全国郵送対応
Pマーク取得 / 累計10,000社超の実績
壊れたパソコンの処分方法5選【比較表あり】
壊れたパソコンの処分方法には複数の選択肢があります。費用・データ安全性・手間の観点で比較します。
| 処分方法 | 費用 | データ消去 | 壊れたPC可否 | 証明書 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 専門業者(無料回収) | 無料(条件あり) | ◎ 業者が対応 | ◎ | ◎ | 法人・個人全般 |
| ② 物理破壊サービス | 1,540円/台〜 | ◎ 最高水準 | ◎ | ◎ 写真付き | 高セキュリティ要件の法人 |
| ③ 郵送処分(PC送壊ゼロ) | 送料のみ | ◎ 業者が対応 | ◎ | ◎ | 個人・地方在住・少量 |
| ④ メーカー回収 | 無料(マーク付き) | △ 自己消去が必要 | ◎ | ✕ | 個人(古い家庭用PC) |
| ⑤ 自治体・小型家電回収 | 無料〜 | ✕ 自己責任 | ◎ | ✕ | 個人(データ消去済みのみ) |
方法①:専門業者の無料回収サービス
PC処分専門業者に依頼する方法で、壊れたPCを含めてすべてまとめて引き取ってもらえます。業者によっては出張回収・郵送回収の両方に対応しており、データ消去も業者側で実施するため、自分でデータを消去する手間が不要です。
法人の方(東京23区):HAKUのパソコン無料回収では、電源が入らないPCも含めて無料で引き取ります。回収後はデータを抹消し、製品受領書兼データ削除証明書を発行します。
- 壊れたPC・HDD抜きのPC・水没PCも受け入れ可
- 台数条件を満たせば出張費も無料(エリアにより異なる)
- 証明書はPDF・書面どちらにも対応
個人の方・全国対応:持込回収またはPC送壊ゼロ(郵送)をご利用ください。壊れたPC・起動しないPCもそのままお送りいただけます。データ消去後に製品受領書兼データ削除証明書をメールで発行します。持ち込みは千代田区外神田の受付窓口へ直接お持ちいただくだけで無料です。
- 個人・法人どちらでも利用可
- 壊れたPC・起動しないPC・液晶割れも受け付け
- 郵送の場合は送料のみ負担(データ消去・証明書発行は無料)
方法②:HDD・SSD物理破壊サービスの利用
データ消去の確実性を最優先したい場合は、HDD・SSD物理破壊サービスが最適です。PCを起動せずにHDD・SSDを取り出し、専用の穿孔機・圧壊機で物理的に破壊します。
破壊後は写真付きデータ消去作業終了証明書(550円/台・税込)または写真なし一覧証明書(2,200円/枚・税込、最大20台分)を発行できます。シリアルナンバーも記載されるため、監査対応や内部統制の証跡としても使用できます。
実施パターンは以下の4種類から選べます:
- オンサイト:担当者が御社に訪問し、立ち会いのもとで破壊
- 持ち帰り:回収後、弊社セキュリティルームで破壊
- 郵送:HDDを郵送して弊社で破壊(送料のみ)
- 持ち込み:西村ビルへ直接持ち込み(無料)
SSDの処分については SSDの安全な処分方法 も参考にしてください。
方法③:郵送処分(PC送壊ゼロ)
個人の方や地方在住の方、東京23区外の法人にはPC送壊ゼロが便利です。どんな箱に入れても構わない梱包で発送するだけで、データ消去後に製品受領書兼データ削除証明書をメールで送付します。
壊れたPC・起動しないPC・液晶割れのPCも受け付けています。送料はご自身のご負担になりますが、それ以外の費用はかかりません。
方法④:メーカー回収
PCリサイクルマークが貼付されている家庭向けPCの場合、メーカーに申し込むことで無料回収してもらえます。ただし、データ消去はご自身で実施する必要があります。壊れて起動しないPCの場合は自己消去が困難なため、この方法は向いていません。
PCリサイクル制度については PCリサイクルマークとは?対象機器・処分方法・法人の注意点 をご覧ください。
方法⑤:自治体・小型家電リサイクル
自治体によっては小型家電リサイクル法に基づいてパソコンを回収しているケースがあります。費用は無料または低コストですが、データ消去は自己責任となります。壊れて起動しないPCで自己消去が難しい場合は、他の方法を選んでください。
起動しないPCの廃棄手順【ケース別対応ガイド】
一口に「起動しない」といっても、原因や状態はさまざまです。以下のケース別に適切な対応方法を解説します。
ケース①:電源が全く入らない
電源ユニットの故障やバッテリーの劣化が原因の場合が多いです。内部のHDD・SSDは通常無事なため、物理破壊でのデータ処理が必要です。
対応方法:
- PCをそのままの状態で専門業者に渡す(自分でHDDを取り出す必要なし)
- 業者側でHDD・SSDを取り出し、物理破壊またはデータ消去を実施
- 証明書を受け取り、処分完了
ケース②:画面が映らない・液晶割れ
液晶の破損やグラフィック系の不具合によるものです。外部モニターに接続すれば起動できるケースもありますが、確認が難しい場合は業者に委託するのが確実です。
対応方法:
- 外部モニターへの接続を試みる(HDMI・DisplayPortケーブルが必要)
- 起動確認できた場合:データのバックアップ後、消去ソフトで対応
- 起動確認できない場合:物理破壊サービスを利用
ケース③:OSが起動しない・ブルースクリーン
Windowsが壊れている・ドライブが認識されないなどOSレベルの問題です。BIOSには入れることもあります。
対応方法:
- BIOSから起動できる場合:USB起動の消去ソフトを試せる可能性がある
- それでも困難な場合:HDDを取り外して別PCに接続し消去(技術知識が必要)
- 確実性を求める場合:物理破壊サービスを推奨
ケース④:水没・物理的損傷
水没・落下・火災などによる損傷の場合、HDDが損傷しているケースもありますが、損傷しているからといってデータが読めないとは限りません。データ復旧業者レベルの技術があれば、物理損傷HDDからもデータを取り出せることがあります。
対応方法:
- HDDが物理損傷しているかどうかを素人判断しない
- 物理破壊サービスを利用(損傷HDDでも対応可)
- 確実に読み取り不能の状態にするために専門機器で破壊することを推奨
ケース⑤:HDDを取り外したPCの処分
すでにHDDを取り外してあるPCも処分できます。HDD抜きのPC本体はデータが残っていないため、通常の回収ルートで廃棄可能です。取り外したHDDは別途、物理破壊または消去ソフトで処理してください。
なお、取り外したHDDの安全な処分方法については HDD物理破壊の方法と業者依頼の流れ をご覧ください。
法人の壊れたPC処分で注意すべきこと
法人が壊れたPCを処分する場合は、個人の場合と異なる点がいくつかあります。コンプライアンス・内部統制の観点から特に注意が必要な項目を整理します。
証明書の取得は義務に近い
Pマーク認証取得企業、上場企業、官公庁・自治体・医療機関では、データ消去の証跡として消去証明書(データ削除証明書)の取得が事実上求められています。個人情報保護法の観点からも、処分記録の保管が重要です。
証明書の種類と発行条件については データ削除証明書の取得方法と種類 で詳しく解説しています。
大量処分・一括処分の効率的な進め方
PCの入れ替えやオフィス移転などで大量のPCをまとめて処分する場合は、専門業者への一括依頼が最も効率的です。壊れたPC・正常なPC・HDD抜きのPCが混在していても、まとめて引き取ってもらえます。
法人のPC処分については 法人PC処分ガイド もあわせてご確認ください。
シリアルナンバーによる管理
法人の資産管理上、廃棄するPCのシリアルナンバーを記録しておくことが重要です。HAKUの物理破壊サービスでは、証明書にシリアルナンバーが記載されるため、資産台帳との照合が容易になります。
出張回収のエリアと台数条件
HAKUのパソコン無料回収(出張)は東京23区の法人が対象です。台数条件はエリアによって異なります:
| 対象区 | 出張費無料の台数条件 |
|---|---|
| 千代田区・中央区・港区・台東区・文京区 | 1台から無料 |
| 渋谷区・新宿区・豊島区・江東区 | 5台以上で無料 |
| 大田区・品川区・目黒区・世田谷区・杉並区・中野区・練馬区・板橋区・北区・足立区・葛飾区・江戸川区・墨田区・荒川区 | 10台以上で無料 |
条件台数に満たない場合は出張費5,500円(税込)、または郵送・持ち込みをご案内しています。23区外の法人は別途お見積りにて対応しています。
無料回収を利用する際の注意点は パソコン無料回収サービスを利用する前に確認すべき5つのこと をご参照ください。
信頼できる業者の選び方【チェックリスト】
壊れたPCのデータ消去・廃棄を依頼するにあたり、業者選びは非常に重要です。以下のポイントを確認してください。
業者選びチェックリスト
- ☑ Pマークなどの第三者認証を取得しているか——個人情報の適切な取り扱いを認証機関が審査した証拠
- ☑ 古物商許認可を保有しているか——回収PCの買取・再販を適法に行う許可証
- ☑ データ消去証明書を発行しているか——消去の証跡として法人では必須に近い
- ☑ 壊れたPC・起動しないPCも対応しているか——明記されていない業者はトラブルの可能性あり
- ☑ 取引実績・口コミが公開されているか——透明性・信頼性の目安
- ☑ 見積もりが無料で取れるか——事前に費用感を把握できることが重要
株式会社HAKUが選ばれる理由
- 累計10,000社超の法人PC処分・データ消去実績
- Pマーク取得(JIPDEC認定)
- 古物商許認可 保有
- 壊れたPC・電源不入・水没PCも対応
- 製品受領書兼データ削除証明書を無料発行
- 設立2007年、18年の専門実績
「完全無料」をうたう業者に注意
インターネット上には「すべて無料・データ消去付き・即日対応」をうたう業者が多数存在します。ただし、中には適切な許可を持たない無許可業者や、回収したPCを適正処理しない業者もあります。
業者を選ぶ際は、ウェブサイト上で許認可番号・証明書の発行実績・所在地情報が明記されているかを確認してください。不明な点があれば問い合わせて確認することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
まとめ
壊れたパソコン・起動しないPCの処分は、「データが消せない状態でも安全に廃棄できる」ことを知っているかどうかで対応が変わります。
- 壊れたPCも資源有効利用促進法の対象——ゴミとして捨てることはできない
- 電源が入らなくてもデータは残っている——物理破壊が最も確実
- 専門業者への依頼が最も手間が少なく安全性も高い
- 法人は証明書の取得まで含めて対応できる業者を選ぶことが重要
HAKUでは累計10,000社超の法人PC処分実績をもとに、壊れたPC・起動しないPC・水没PCを含む幅広い状態のパソコンに対応しています。東京23区の法人向けにはパソコン無料回収、全国対応にはPC送壊ゼロ、高セキュリティ要件の方にはHDD・SSD物理破壊サービスをご用意しています。
パソコンの寿命や買い替えタイミングについては パソコンの寿命は何年?買い替えサインと正しい処分方法 もご参考ください。
壊れたPC・起動しないPCの処分はHAKUへ
無料出張回収(東京23区・法人)/ HDD・SSD物理破壊 / PC送壊ゼロ(全国郵送)
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